町の歴史を活用しよう ~谷中ののこぎり屋根の活用に向けて(3)

仰木ゆず子さん制作の「のこ屋根チョコ」。
作業はゆずちゃん、材料費は仰木ひろみさんのカンパなのです。

谷根千工房主催のD坂シネマで10個限定発売。カンパ付き1,000円。10/5は完売でした。みなさま、どうもありがとう。
のこ屋根チョコ

町の歴史を活用しよう ~谷中ののこぎり屋根の活用に向けて(2)

町の歴史を活用しよう ―明治ののこぎり屋根の骨組みの一部を保存しています

 谷中・根津・千駄木は、東京でも豊かな歴史性を持つ地域です。上野台地と本郷台地に挟まれた低地では、旧谷田川(藍染川)に沿って南北に、川を利用しながら人々の暮らしや交通が発達しました。その象徴でもあるのこぎり屋根の工場が、この場所に建っていました。明治43年に織物のリボン工場として誕生したといわれております。

 100年を超える建物はひと仕事を終え解体されましたが、持ち主の方や近隣の皆さん、のこぎり屋根のある風景を愛する方々のご協力を得て、建物の構造のわかる骨組みの一部を貰い受け、保存することになりました。

 さいわい2008年に実測調査が行われ、地域の文化財・文化資料としての調査・保存・活用が、地元より要望されています。界隈の聞き取り調査も半世紀前より地道になされております。

 今後は、旧谷田川(藍染川)沿いの歴史性を活かした商店や町並みの原資料として、この町での活用を目指します。先人の残した遺産の存在が、魅力ある町のデザインともなるでしょう。谷中ののこぎり屋根の保存部材の活用にむけて、ご支援ご協力をお願いいたします。

2013年10月1日

問い合わせ先:
谷中のこ屋根会 文京区千駄木5-17-3(谷根千工房内) 
TEL&FAX03-3822-7623
URL:https://nokoyane.com/
e-mail: nokoyane@yanesen.com

【実測調査・聞き取り(敬称略・順不同)】
東京藝術大学大学院美術研究科保存修復建造物研究室、もば建築文化研究所、たいとう歴史都市研究会、たてもの応援団、台東区教育委員会、吉田敬子、谷根千工房

【のこぎり屋根保存活用協力(敬称略・順不同、2013/10/05現在)】
旭プロセス製版、鈴木晴雄、澁澤倉庫、谷中地区町会連合会、たてもの応援団、坪井建築事務所、吉田敬子、真鍋雅信、菅完治、伊郷吉信、山村咲子、梅田太一、椎原晶子、川原温、野池幸三、山田しげる、守本善徳、池本英子、西川直子、多児貞子、篠崎美和子、三堀久子、仰木ひろみ、川原理子、森まゆみ、山﨑範子 …etc匿名の皆様

町の歴史を活用しよう ~谷中ののこぎり屋根の活用に向けて(1)

保存のためにかかった費用の請求書が届き始めました。見積もりより高いかな、というのもあり、ここまで協力してくださるのかという感謝も。

仕事を休み、あるいは手弁当で奔走してくれた仲間の手間賃はまったくはいらずに、これまでにおよそ120万円の出費です。

そこでさっそく、こんなメールを流しました。

谷中のこぎり屋根に関心を寄せる皆様、谷中のこ屋根会・会員の皆様

会計係の川原です。ゆうちょ銀行に、谷中のこ屋根会の口座をひらきました。

ゆうちょ銀行
記号 10130
番号 73820451
ヤナカノコヤネカイ

どうぞ、小額でも高額でも、カンパをお振り込みいただけますと大変うれしいです。また、ご興味のある方へお知らせください。
それでは、よろしくお願いいたします。

のこぎり屋根の保存部分を手壊しで解体中(5)保管

9月20日午後に搬出した部材は永代橋にある澁澤倉庫に仮置きされました。現在本社の軒下にあり、虫などの影響のないことを確かめてから蔵に入ります。

澁澤倉庫本社
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

仮置き場所
今回無理をお願いした澁澤倉庫の真鍋さんは、第1報の懇願のメールを出張中のベトナムで受け取ったのだそうです。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

怒涛の2週間でした。現在、のこぎり屋根のあったところは更地になっています。身近な場所で、明治の地域史の証人であるのこぎり屋根の骨組みを復元させたいと願っています。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

生糸や布、リボンや布テープ、ネクタイ…そんな織物のショールームの店先になるという夢を見ました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

(写真撮影/西川直子さん、ほったさとこさん)