東京家政大学博物館 特別企画展 「辰五郎と滋の見た明治の衣生活大転換」

東京家政大学博物館特別企画展 「辰五郎と滋の見た明治の衣生活大転換」
2017年10月19日~11月24日
https://www.tokyo-kasei.ac.jp/hakubutu/tabid/2908

谷中ののこぎり屋根工場から見つかったリボンの見本帳が参考展示されています。

オランダ南部の小さな町、Bergeijkに建つDe Ploeg Bergeijk

世界ののこぎり屋根
京都工芸繊維大学 助教 笠原一人氏 FaceBookより許可を得て転載

先日のオランダ滞在の終盤、オランダ南部のベルギーとの国境近くの小さな町、Bergeijkに建つDe Ploeg Bergeijkを見学。G.Th.リートフェルトの設計により1959年に竣工したもので、リートフェルトの作品としては唯一の工場建築です。当時はカーテンや家具の布地など織物工場でしたが、diederendirrix architectenの設計で2016年に改修され、現在は展覧会場を併設した内装業の工場とそのオフィスして使われています。

内部では、Y字型の柱と6分の1円程度のヴォールトを組み合わせた鉄筋コンクリートのフレームが均等に建ち並び、心地よいリズムを生み出しています。また外壁が斜めにズラされて、複数の細長いボリュームを組み合わせたようにデザインされています。戦前のデ・ステイル時代のシュレーダー邸(世界遺産)などとは異なり、ボリュームを組み合わせる、戦後のリートフェルトの特徴が出ています。

この建物は、国の文化財(Rijksmonument)に指定されているため、改修には慎重を要したようです。外観はほぼ変わっておらず、内部でも、新たに壁が挿入されて部屋が造られて細分化されていますが、ヴォールト屋根や柱のリズムが読み取れるように、そして内部が天井からの自然光で満たされるように工夫されています。自律性の高いリートフェルトの作品の価値を尊重した、いい改修です。

今年は、オランダのデザインや建築、美術の運動体、デ・ステイルの設立から100周年の記念の年です。オランダの各地でデ・ステイルに関連する展覧会が開催されていますが、このDe Ploeg Bergeijkも会場の一つになっています。リートフェルトにインスパイアされたデザイナーの家具やオブジェの展覧会が開催されていました。