【常設展コレクション展示 新収蔵資料紹介 谷中リボン】
第1期~第6期 2022年9月16日(金)~2023年2月6日(月)*終了日は予定
2013年9月に解体された谷中ののこぎり屋根(千代田リボン製織)。
じつはその翌年11月、谷中のこ屋根会は、敷地内の別棟からでてきた資料を持ち主から寄贈されました。
資料は1890年~1920年頃までのものでそのほとんどは英語、フランス語を中心とする洋書。内容は養蚕、織物、織機、デザイン、染織、経営など多岐にわたりました。
なかでもリボンの見本帳は100年前に織られたものが、色鮮やかに状態も良いままで現れ、驚いたものです。
これらの資料を千代田リボン製織の元社長で、蒐集に尽力された渡辺四郎氏の名を取り、「谷中のリボン 渡辺四郎コレクション」の名付け、さまざまな物語が展開しました。
2014年から19年にかけては、谷根千地域内のHAGISO、古書ほうろう、旧島薗家住宅などでのお披露目。
合間を縫っての専門家への聞き取り、リボンの産地福井への調査を経て、2016年3月に「欧化主義の中心地、東京の明治のリボン作業」として産業遺産学会(当時は産業考古学会)に論文を提出。
その後、桐生にある群馬県繊維工業試験場にお預けして、本格的な分析・調査も行われました。
そして昨年、2021年3月に板橋区の東京家政大学博物館への収蔵され、長きにわたった資料の保存にほっと一息ついていました。
今回、新収蔵資料紹介ということで展示されます。ぜひお出かけください。
◎東京家政大学博物館 新収蔵資料紹介 谷中リボン https://www.tokyo-kasei.ac.jp/academics/museum/permanent.html#plink04
◎東京家政大学博物館アクセス https://www.tokyo-kasei.ac.jp/academics/museum/access.html