渡辺四郎コレクションのことが東京新聞に紹介されました!
東京新聞 超絶技巧!フランスのリボン 明治から時を超え、谷中・のこぎり屋根から発見 産業遺産に 2021年7月28日 07時06分 https://www.tokyo-np.co.jp/article/119856
2013年9月、谷中ののこぎり屋根が解体された。その翌年10月、工場の裏にあった小さな事務所の建物が解体されるときに、重厚な書棚の中に長らく置かれていた資料を「必要なら取りにおいで」という鈴木さんからの電話をいただき、譲り受けた。その日は小雨でした。台車に乗せた資料をまずは道灌山下にあった古書ほうろうの店内に避難させてもらった。
工場の部材を引き取ってから8年、資料を譲られてから7年。「谷中のこ屋根会」なるものを結成して、たくさんの方にカンパをいただいて。のこ屋根クッキーつくったり、のこ屋根ポーチやのこ屋根マグネットなんかもつくって販売。面白かったね。
調査もしました。 そして、谷中のギャラリーTEN、HAGISO、千駄木の古書ほうろう、島薗家住宅などで、保存した部材や資料を町の人に見てもらってきました。
そしてこの3月、無事に東京家政大学博物館に収蔵されました。併せて、産業遺産学会から「推薦産業遺産」の認定もいただいた。
相変わらず見事な見本帳。整理の美しいのは渡辺四郎の手によるものだろうか。資料はこうした見本帳のほかにも技術、機械、歴史、経済、デザインとおよそ1900年前後の織物文献が100点ある。皮の背表紙をつけて造本したものにも「watanabe」のサインがあった。
簡単なコレクションの内容(工場資料)はこのサイトでも紹介しています。これから専門家の手で整理されるに違いない。